GroovyなPlayとポジティブマインドの繋がり。DJ KROインタビュー。
Japanese Hip Hopと様々な要素を取り入れたGroovyなPlayで場の一体感を生み出すDJ KRO。 “Chilly Source” Founderでもある彼は昨年末から新しくライフスタイルをアップデートする「Chilly Source MARKET」を打ち出した。彼がどの様に現在のスタイルに至り、その先に何を見ているのか話を伺った。
初めに、DJという道を歩むに至った経緯を教えてください。
中・高・大学ってラグビー部に入っていたんですけど、当時それと同じくらいにのめり込んでいたのが音楽で。大学の時には箱を借りてイベントを打ったり、DJをよくやっていました。でも初めからDJで行くって決めてた訳じゃなくて、大学を卒業して一旦は就職しました。日中は仕事をして、夜はDJをやるみたいな生活が続いていたんですけど、やっぱり音楽で行きたいっていう気持ちが諦めきれずに再スタート。みたいな感じです。
この道を行くと決めてからは順調に進んでいましたか?
初めは全然でした。早い時間にしかやらせてもらえないので、ギャラも全然なくて。自分でフライヤーを配ってお客さんの呼び込みをやったり。出来ることは片っ端からやってましたね。ミックスCDを作って配ってたら、勝手にそんな事やるなって怒られる。なんて事もよくありました。
Chilly Sourceを立ち上げたきっかけを教えてください。
1人でやりながら自分を表現するのに難しさを感じていたのが大きいですかね。イベントでも、ただパーティーをやって飲んで終わりみたいな感じで何にも残らないし、繋がっていかないなっていうのをずっと感じてました。当時仲間と「ブレイクスルーレコーズ」っていうレーベルを既にやってたんですけど、その3人も住んでるのが東京・福岡・大分ってバラバラで。もっと世界観や音楽のある生活を届けていきたいって思って、東京で仲間を集めて再編成したのがChilly Sourceですね。
KROさんのスタイルであるグルーブ感のルーツはどこにあるんですか?
JAZZY HIPHOPから音楽に入っていて、ヒップホップから派生してるジャズとラップの融合みたいなものが心地良くて好きですね。その世界線で”TOKYOSUNSET”っていうミックスを作ってYouTubeにアップしたのが300万回くらい再生されて、それがきっかけで今のスタイルになりました。当時はそれをやっている人が全然いなくて変だと思われていました。でも続けていくうちに多くの人に良い音楽に触れてもらえるきっかけになりました。
DJをしている時に大切にしていることはありますか?
その場の雰囲気を大事にしています。リストを組んでくる人もいるんですけど、僕は来ている人が楽しんでもらえる様にその場で組み換えることもよくあります。
昨年末から動き出した「Chilly Source MARKET」のテーマや、届けたい事を教えてください。
僕らは元々ライフスタイルレーベルとして、音楽のある生活や空間を提案してきました。今までも、色んな形で音楽+aの価値観を表現してきたんですけど、箱自体の問題など様々な事で次の表現の形を求めていました。その時に、来てくれる人やメンバーの中で僕らの届かないところで頑張っている人が沢山いる事に気づいて、そんな人達が混じり合って表現できる場があれば、より新しい感覚を届けられると思ってマーケットを打ち出しました。提案するものが誰かの新しい感覚になって、行動に繋がる。良いインスピレーションを得る。そんなきっかけになればと思ってます。
KROさんが生活の中で良いインスピレーションを得る為に実践していることがあれば教えてください。
好きな音楽をかけてパロサントを焚いて、猫と遊んでいます。まずはリラックスする事が大切だと思います。
CITYBUDDHAは自分らしさがテーマです。自分らしくいるには普段の生活でどのような視点を持つことが大切だと思いますか?
最近すごい思っているのは、正直に生きること。そして関わる人を思いやる気持ちですかね。普段、結構見落としちゃうことが多い小さな優しさとかがより感じられて、ポジティブなマインドでいられるようになると思います。